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始まりはアフリカ。
類人猿はついに立ち上がり、
彼らが登場する。
ヒトは、チンパンジーやゴリラなどの類人猿の共通祖先とは約1000万年前頃に分化し、約700~600万年前、猿人(えんじん)がアフリカ大陸に出現していた。
類人猿と違って猿人には尻尾がなく、「直立二足歩行」で移動したのだ。直立二足歩行にになった理由はよくわかっていないが、重量物(荷物)を運ぶためではないかという説がある。
結果的に、直立二足歩行は脳の発達を促した。
中でも、400万~200万年前にアフリカで生存していたアウストラロピテクス属からわれわれ人類(ホモ属あるいはヒト属)は分化した可能性が高いとされる。
彼らは直立二足歩行し、さらに道具を使用していたとみられている。
復元されたアウストラロピテクス
No machine-readable author provided. 1997 assumed (based on copyright claims). / CC BY-SA (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)
さらに脳の容量は増大する。
そして、彼らは
道具と火を手にした。
アウストラロピテクスから進化したホモ・エレクトス(原人)。
脳の大きさは猿人の2倍以上。
●180万年くらい前
ジャワ原人・・・初めて見つかった原人の化石。ジャワ島で発見された。
●50万年くらい前
北京原人・・・洞窟で暮らし、火を使った痕跡
●40万年~4万年か2万年くらい前
ネアンデルタール人は原人より脳容量が大きいため、原人とは別に「旧人」と分類されることもある。イラクにあるシャニダール洞窟には葬儀をしていた跡が残っている。
ジャワ原人の頭蓋骨の複製
Immanuel Giel / Public domain
手先は器用に
道具は精緻になっていく。
文化が芽生え
現生人類へと歩みだす。
20万年前くらい前に新人(ホモ・サピエンス)が登場する。
現生人類の直接の祖先であると考えられている。
彼らの洞窟壁画や彫刻が残っている。
フランスのラスコー洞窟画や
スペインのアルタミラ洞窟画など多数。
新人で代表的なものは、クロマニョン人(4万~1万年前)があげられる。南フランスのクロマニョン洞窟で骨が初めて発見された。
他にも、上洞人(中国)、港川人(日本/沖縄)など、新人に分類される化石が見つかっている。
ラスコーの洞窟壁画
Lascaux / Public domain
※石器は狩猟や漁労だけでなく、木の伐採や調理道具や毛皮の加工、呪術などにも使われた。
※石器時代や旧石器時代は地域や定義によって時期が違う。日本の縄文時代は打製石器や磨製石器が混ざっている。旧石器時代の次に縄文時代が来るという意見が多いが、新石器時代の要件に農耕や牧畜を含む場合は、水稲農業が定着していない縄文時代を新石器時代と呼ぶべきなのか議論がある。
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