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文明は大河のほとりから発展する
四大文明
BC3000~BC30頃:エジプト文明
BC3000~BC300頃:メソポタミア文明
BC2600~BC1800頃:インダス文明
BC4000頃~:中国文明
氷期が終わりに近づき、温暖になると農耕が盛んになった。
すると、川の氾濫(はんらん)で運ばれる栄養を利用するため大河の流域に人々が集まるようになった。
大きな文明は大河のほとりでできていった。
さらに農地に水を引いてくる灌漑(かんがい)や、文字の開発も行われ、都市ができ、技術や文化が発展した。
〇ナイル川流域にできた。
〇ピラミッド:王(ファラオ)やその家族の墓。ギザにあるクフ王の墓が最大。ギザには世界最大のスフィンクスもある。
ギザの三大ピラミッド
スフィンクスは頭が人で体はライオンの怪物。この大スフィンクスはカフラー王のピラミッドとともに作られたと考えられている。
最大の大きさをほこるクフ王の墓
紀元前2560年ごろから建設された。
クフ王のピラミッド 丸岡ジョー氏(写真AC)
エジプトのテーベには64もの王墓が集まった「王家の谷」と呼ばれる場所がある。そのほとんどが盗掘されており、副葬品などは失われている。
ツタンカーメンの黄金のマスク
1922年、王家の谷で唯一未盗掘だったツタンカーメン王の墓が発掘された。ツタンカーメンはBC1333年ごろに在位したファラオで、現代のDNA解析等で家系や、体が弱く若くして亡くなったことなどがわかっている。
〇物の形をかたどった文字である「象形文字」のひとつである「ヒエログリフ」(神聖文字)が使われた。
〇ロゼッタストーン:ナポレオンが1799年にエジプト遠征でエジプトのロゼッタで発見した石板(石柱の一部)。2言語(エジプト語(ヒエログリフと民衆文字の2種)とギリシア語)が記されており、1882年にロゼッタストーンが解読されたことがヒエログリフ解読の大きな突破口となった。
〇パピルス:(紙。ペーパーの語源)の発明。
〇メソポタミアや中国では月の満ち欠けによる暦である太陰暦が使われていたが、エジプト文明では太陽暦が使われた。のちにカエサルが導入して、ヨーロッパに広まる。
ヒエログリフの刻まれた遺跡
写真AC
ロゼッタストーン
(一番上の段がヒエログリフ)
インダス文明
インダス川流域で栄えた。
インド・パキスタン・アフガニスタン周辺
インダス文字:未解読
インダス文明最大の都市、モヘンジョ=ダロ。レンガ造りで大浴場の跡が見つかっている。
インダス文明はインドの西にあるインダス川流域で栄えた。
インダスの「イ」とガンジスの「ガ」でインドを描くことができる。川の選択問題で間違えないようにしたい。
中国文明(黄河文明や長江流域)
黄河流域や長江流域
BC1600年ごろの「殷」王朝では、甲骨文字や青銅器
が発達した。
甲骨文字
亀の甲羅や牛の骨などに文字を刻んだ。
最古の漢字。
National Museum of China / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)
世界の古代文明の歴史は、石器→青銅器→鉄の使用という順で分けることができる。
上記の文明以外にも15世紀にスペインに侵略されるまで、アステカ文明やマヤ文明などメソアメリカに紀元前2千年頃から文明があったが、製鉄は行われていなかった。
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